ブロガー、YouTuber(イケハヤ大学)、Twitterフォロワー数29.7万人(2021年2月現在)、言わずと知れたインフルエンサーの著者が書いた一冊。
私自身はイ著者のメールマガジンに登録しているのですが、メルマガで電子書籍が無料というお知らせが来て即購入しました。
文章術を、今日から使えるテクニックから長期的に意識しなければいけない「あり方」の話まで、幅広いテーマでまとめられています。
この本から得られるものとして、
・ファンを増やす発信術
・文章術の型
・稼ぎ続けるために大事な思考
それでは内容に入っていきましょう。
目次
ファンを増やす発信術
共感性
共感されるコツは、読者のモヤモヤを言語化してあげることです。読者は何かモヤモヤを抱えているものの、その正体が分かっていません。だからこそ、そのモヤモヤを言語化してあげることで、「この人は私を理解してくれている!」と共感が得られます。
(p.301)
ここで重要になってくるのは顔の見えない読者を意識すること。顔の見えない読者を意識し、読者を理解するために自分から歩み寄ることは非常に重要です。そうすれば読者が共感するような発信ができ、読者はその発信によって励まされ、癒され、やがてファンになってくれます。
新規性
ファンを増やすには、読者から「この人は最先端だ」と思われることが大事だとし、著者は2014年には地方移住を実施、また、早くから仮想通貨についても情報発信しています。
この話は「何にベット(賭ける)するか?」という話です。つまり、自分の「あり方」を未来に賭けるということ。
(p.352)
このほか、ビジネス系YouTuberなど、未来にベットし続けて全部当てています。未来にベットし、新規性を意識した発信をする、ファンを増やす方法として挙げています。
賛否両論性
賛否両論性で発信するポイントは、誰もが関心のあるテーマで発信することです。たとえば、お金、働き方、教育、恋愛、芸能など誰もが関心のあるテーマなので、賛否両論性が高い内容なら拡散されやすいとでしょう。
(p.378)
「二項対立」という考え方、要するに、正解のない二つの事象を比較することとし、持ち家VS賃貸、サラリーマンVSフリーランスなどを挙げています。
賛否両論性の高い内容は、自分のポジションを明確にすることで、賛同者が現れファンになってくれ、反対意見を持つ人が議論を巻き起こし、拡散されていくとのこと。やり方によっては下品になりますし、やり過ぎると炎上するので要注意です。
存在自体が賛否両論を呼ぶのが最強
ZOZOの前澤さんやはあちゅうさんを例に挙げ、言動や一挙手一投足が注目されニュースになる、すごく価値のあることだと著者はいいます。
「代弁しよう(共感性)」「挑戦しよう(新規性)」「議論の火種になろう(賛否両論性)」ということです。これが、あなたの魅力をつくります。
(p.418)
ただ単に「役に立つこと」「勉強になること」だけを発信していても、ほかと差別化できないとし、あなたのことを熱狂的にすきにはならないといいます。そうなってしまうと、「あなたの発信はみるけど課金するほどではない」と烙印を押されて文章で稼ぐことは難しくなってしまう。
著者の伝家の宝刀賛否両論性を持った発信についてですが、中々簡単なようで、認知度の低い人がやると下品になりがちなものに感じます。賛否両論性は取り扱い注意で真似していきたいと思います。
文章の基本・型
論理的な文章の基本~PREP法
PREP法とは、次の順番で文章を書くことです。
1.結論
2.理由
3.具体例
4.結論
最も重要なのは結論から書くこと。
(p.465)
まず、自分の言いたいこと(結論)を書くことで自分が今から書く文章の「伝えたいこと」が確定するので、迷わず文章を書くことができます。
売れる文章術=PASONAの法則
PASONAの法則とはセールスライティングの神と呼ばれる神田昌典さんが提唱した法則です。
【PASONAの法則】
・P:Problem(問題提起)
・A:Agitation(扇動)
・SO:SOlution(解決策の提案)
・N:Narrow down(絞り込み)
・A:Action(行動の提案)
(p.513)
このセールスライティングを駆使すれば、ゴミでも売れるとのことです。人を騙す詐欺師も使うテクニックではありますが、人の心を動かして商品を買ってもらえるのは事実です。
ブロガーとしては、アフィリエイト記事にも応用が利くため、今後利用していきたいライティング術です。
稼ぎ続けるために大事なこと
コンテンツをつくる上で重要なのが、読者との長期的な信頼関係の構築と主張しています。
信頼関係を築く前にセールスしても、読者は自分の商品を買ってくれません。それどころか、読者が離れてしまうことさえあります。そのため、まずは読者へ貢献することを重視して、マネタイズは後回しにすることが重要なのです。これが「マネタイズポイントをずらす」の意味になります。
(p.784)
ブロガーには重要な視点だと思います。何物でもない私の、おすすめするものを知らない人は買ってくれるわけがありません。そう思いながら読者に貢献することを第一とし、マネタイズ設計を勉強していきたいと思います。
まとめ
最後に著者は、本書について、「文章で稼ぐ」という、お金の話をメインにしてきましたが、稼ぐことは文章を書く上での副産物に過ぎないと重ねて言及しています。最終的に副産物として収益が発生する…くらいの認識でと。
まだまだ初心者ブロガーの私にはかなり有益な内容でしたが、本書は電子書籍で480円、kindle Unlimited会員は追加料金なしの無料で読むことができます。安すぎる!
ぜひ手に取ってお読みください。
著者のプロフィール
著者:イケダハヤト
中学時代に個人ニュースサイト「nubonba」を運営し月間30万アクセスを獲得。ソフトバンククリエイティブの月刊誌「ネットランナー」にてネット上の面白コンテンツを紹介する連載を4年間執筆。大学卒業後、大企業に就職するが11か月で転職。2011年より独立し、公園・執筆活動を中心に行っている。
本の目次
まえがき
文章で稼ぐ仕組み
魅力的なメディアをつくろう
ファンを増やす発信術
論理的な文章の基本~PREP法
売れる文章術=PASONAの法則
購入を強制的に発生させるテクニック
文書力を鍛えるトレーニング
稼ぎ続けるために大事なこと
あとがき
著者書籍
・クラブハウスをはじめるときに必ず読む本
・武器としての書く技術
・まだ東京で消耗してるの?環境を変えるだけで人生はうまくいく